昨今研修業界では、従業員を対象とした業務スキルに関わる知識研修や管理者を対象としたマネジメント研修だけでなく、ロジカルシンキングに代表される科学的・戦略的思考法や、VUCA時代の政治・社会経済状況を見据えた未来洞察法、エンドユーザーへの共感と複数のステークホルダーとの共創を訴求するデザイン思考など、「問題解決の思考法」を学ぶ研修がトレンドになっています。
上記の諸研修は研修領野としてはそれぞれ違います。しかし共通して言えることは、学習内容自体は組織の事業活動に深く関連する組織文化や風土とは直接関連しない客観的な知識体系やツールであるということと、そしてアウトプット志向のハードなアプローチであるということです。
ハードな学習内容を現場での機動力に変え、その組織に定着する組織能力に変換していく際に、各受講者は客観的な知識体系やツールを現場での実践を通じて体得していくわけですが、その一方で「せっかく研修で学んだことを活かす場がない」、「活かそうとしてもうまい手立てが見つからない」「うちの事業部で実践するのは文化的に難しい」等々、研修内容が「学びっぱなし」になることがあります。研修受講者が「研修で学んだコト」と「それを活かして現場のパフォーマンスを向上させるコト」のあいだには様々な障壁があります。
ハードな学習内容に関する自組織としてのソフトな意味付けを研修参加者間で本音で話し合い、組織的な姿勢を形成するガイドラインをもとにした組織学習を実施することで、「研修で学んだコト」を組織的な納得感を伴った現場でのパフォーマンスに繋げていく架け橋としていくことができます。
弊社研修への期待は、
1. 研修参加者間で自分たちの仕事の経験を本音で振り返り、組織の文化・風土や組織特有の潜在的な学習形態についてアコモデーションする
2. 文化を踏まえた「○○するとはどういうことか?」という問いに関する組織的姿勢を形成する
3. 各研修参加者が現場での実践の手立てを探索する場を創出する
という3つの点にあります。
この組織学習のプロセスによって各受講者は、ハードな学習に対する文化的実行性を伴ったアクションに踏み出すことが可能になり、現場のパフォーマンスを向上させるとともに、組織能力の醸成を図ります。
① ハードなマネジメントの知識体系研修を補完して現場力を向上させるソフトなマネジメント研修
ハード研修を通じて習得したマネジメントスキルやマネジメントの知識体系を、自組織の姿勢と相即させ、ハードなマネジメント手法を用いる際の現場のパフォーマンス向上に繋げます。
社会イノベーション事業の推進に向けて、モノ自体の技術的・機能的優位性でなく、 社会的なコモンセンスを醸成しながら、その地域性・文化性を踏まえた製品、技術、 サービスの協創をマネージする方法論を習得します。
エマージェンシー時に組織全体で覚悟をもち個々人がアクションに踏み出すための組織的レジリエンス力醸成マネジメントの方法論を習得する。